2012/11/20
約2年半ぶりのアルバム『ロックンロール イズ ノットデッド』を引っ提げ、9月より【ロックンロール イズ ノットデッド ツアー】を開催したサンボマスター。11月15日 Zepp DiverCity TOKYO公演を敢行した。
<宇宙一のロックを~素晴らしいゲストの皆さん招聘>
お馴染みのSE「モンキー・マジック」が鳴り響くと共に“sambo master”と書かれた巨大バックドロップが登場。凄まじい歓声に包まれながら現れた彼らは「こんなところに2000人以上集まってよ、お通夜みたいなライブする訳にはいかねぇんだよ。こんなところに2000人集まった以上はね、宇宙一のロックをやらなきゃいけない訳ですよぉぉぉ!」と、1曲目「衝動バケモノ」のタイトルを具現化したような音楽と光景を生み出し、その後も「青春狂騒曲」「世界をかえさせておくれよ」等の爆裂チューンを全身全霊で畳み掛けていく。
さらには、山口隆(vo,g)が「素晴らしいゲストの皆さんを呼んでるんですよ。凄い人を呼んでますから」と、池田貴史(レキシ)と桜井秀俊(真心ブラザーズ)をステージに招聘。そして「この2人来てるんですけど、木内(泰史/dr)に捧げる曲やっていいですか。これ、アルバムにも入ってなくてこのツアー用に作った曲なんですけど」と、彼をフィーチャーした「スイートソウル ドラマー~泣いてばかりじゃ見つからないぜ」で大はしゃぎ。ディープでソウルフルなグルーヴが会場を飲み込む。
<銀杏BOYZに通ずる世界~激しさの中で生まれ育った愛の歌>
ライブ中盤では「小田急線 東北沢駅から君が去っていくときに 僕は君に何にも言えなかった。小田急線のあの灯りの向こうで君をずっと見守っていたんだよ」と、かの盟友 銀杏BOYZの「東京」にも通ずる世界を生み出しつつ「青春のかけら」を披露。さらには、東日本大震災以降“アイラブユー”の意味を考えに考えて辿り着いた「あなたのことしか考えられない」を、「自分のふるさとのことを想ってくれ。愛する人のことを想ってくれ」と「I love you & I need you ふくしま」を、激しさの中で生まれ育った愛の歌を届けていく。
<君たちのこと、こう呼ぶよ……ロックンロール!!!!!!!>
その後も、まさかのインスト~メンバー3人揃ってハンドマイクで歌い出す「静かに光りつづけるもの」や、今こそ歌い叫ぶ必要があるロックンロール「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」「できっこないを やらなくちゃ」などでオーディエンスと強烈な一体感を生んでいく彼ら。本編最後には「もう日本が終わってしまったみたいな、閉塞感だとか、何だか訳分かんねぇこと言って、どんずまりの日本とか訳分かんねぇこと言って……こんな目キラキラさせてる君たちの、何処が終わったんだべな。あんた方が死んでるようには見えねぇんだ、俺は!」と、美しい君へ、生きている君へ「ロックンロール イズ ノットデッド」を届け、ここまでで最大のスパークを生む。
また、鳴り止まない「ロックンロール!」コールに応え、再登場したサンボマスターは「明日のことを話すのはやめよう」と、翌日にライブを控えているにも関わらず、最後の気力を振り絞って「あなたといきたい」「歌声よおこれ」に全てを注ぎ込む。そして、爆音の中、擦れた声で「ありがとうございました!」と叫び続けた山口は、最後に「すげぇライブでした。君たちが作ってくれたんだ。君たちが作ってくれたんだよ。ありがとな。君たちのこと、こう呼ぶよ……ロックンロール!!!!!!!!」と、ここにいる愛おしきロックンロールたちを絶賛した。
◎ライブ【ロックンロール イズ ノットデッド ツアー】
11月15日(木)Zepp DiverCity TOKYO SET LIST:
01.衝動バケモノ
02.恋する季節
03.青春狂騒曲
04.世界をかえさせておくれよ
05.スイートソウル ドラマー~泣いてばかりじゃ見つからないぜ
06.君を守って君を愛して
07.あなたに心奪われたから
08.美しき人間の日々
09.青春のかけら
10.あなたのことしか考えられない
11.I love you & I need you ふくしま
12.ビューティフル
13.静かに光りつづけるもの
14.光りのロック
15.あの鐘を鳴らすのはあなた
16.そのぬくもりに用がある
17.世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
18.できっこないを やらなくちゃ
19.ロックンロール イズ ノットデッド
En1.あなたといきたい
En2.歌声よおこれ
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:山本倫子
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